恋は百薬の長。

 
年を取れば、誰だって退化する。
鈍くなる。
緩くなる。
くどくなる。
愚痴になる。
淋しがる。
同情を引きたがる。
ケチになる。
どうせ「すぐ死ぬんだから」となる。
そのくせ、「好奇心が強くて生涯現役だ」と言いたがる。
身なりにかまわなくなる。
なのに「若い」と言われたがる。
孫自慢に、病気自慢に、元気自慢。
これが世の爺さん、婆さんの現実だ。
この現実を少しでも遠ざける気合と努力が、いい年の取り方につながる。
間違いない。
 
うまいこと書かれてるニコ
 
 
以前、書店で立ち読みしたときは、「おもしろいけど、どこかバブルを引きずって、シニア大喜利?」と、そのまま畳んでしまいました。
 
 
でも、最近ドラマ化もされ、「おもしろいよ おもしろいよ」と、この方たちが盛んにおっしゃる。

 
お世話になっている出版社・学研さん。
 
…にて長らく義母みつはしちかこを担当してくださったS部長が定年退職され、後任部長をおむかえし、記念に会食の場をいただきました。

 

役員職でもあった、やり手の女性Sさん。
元々パワフルな方だけど、退職してひとりで事業を始められたら、ますますお元気に肌はつやつやと、美貌は冴え渡り。

「だってわたし本当に自由になったんですものー!」って。

 
「もう、人にどう思われるとか、これをやってはいけないとか、なんにも制限がないんです」
と先日、ナンパされた話を披露してくださった。
場所は池袋の書店ですって。オツですね。
立ち読みをしていると、横からじり、じりと距離を詰めてきた、70代ふうダンディがいる。

「あまりに熱視線なので、『何か!?(キリッ)』って言ったんです。この歳になると、ためらいもはじらいもないの」

すると洒落たダンディは「時間があったら、お茶を飲みませんか」^^。

オツだ。オーソドックスな正しき昭和ナンパ。
ダンディはどこかの商店街の重鎮で、会合の仕事があって街に来たが、時間に余裕があるという。
商店街のちょっと偉いさんふうに名乗るのが、またほどよく洒落てますね、
 
これがもっとVIPなパワーワードで来ると、話はえげつなくなくなるものもぐもぐ(勝手な私見です)
 
「これって、ナンパですよね?」と、Sさんがぱきっと言ったら、
「いやいや。ナンパじゃないよう。お茶を飲むだけだよう」ニコニコ。
 大人の、のりしろ感ですね。
「奢ってくれるんでしょうね❤️」と確認して、近くのバーで一杯のコーヒーを楽しくお付き合いなさったという。

文章で書くとこれだけなんだけど、若返って綺麗になられたSさんが話すと、なんか後光がさしてる。

 
「まわりでも、恋が始まったりしているんですよ。60でも70でも、いくらでも普通に恋はしているのね」
とSさんが言うと、アラ80のみつはしちかこさん、深くうなづいた。この方は永遠に恋する人種の筆頭である。
 
「ですね、ですねー。同窓会とかでも、やけぼっくいに火がついたりしています」などと言い出す、男性の新部長さん。

まあ、そう。ですよね。私も、わかりますよ。

 
まわりがね!

「そうそう! 若いうちはできなかったことも、歳をとればとるほど、自由にできるんです。私はそんなフリーな老人たちの、ユーモラスというか、ときめきというか、何かそういうものを書きたいんです」

と、4か月後に80のみつはしさん、新作の構想を語り始めた👀。

いいねいいねと編集さんたち。

 
しかし、ちょっと待って、それ一体どこの雑誌で連載するんだ…。
 
という空気に気づいたみつはしさんは言った。「私のブログで連載するのでもいいわ」
 
それ、運営するの青木か私ですよね👀
 
作家である、要介護の主人公が、這い這いして移動しながら珍ハプニングを巻き起こす、シニアラブコメディだそうです。

すげえな。

 
 
このブログでは、医療健康美容にまつわる情報や駄考をちまちまと書き綴っていますが、なんのことはない。
 
どんな素晴らしい医療健康法より、トキメキや全力のオモシロに勝る薬はないのです。
 
 
この方たちは、グルテンもカゼインもシュガーも制限無く、運動もゼロで、年々若返ってく(私のような凡人は真似しちゃいけません爆  笑)。
 
みつはしさんなんて10年前に倒れてECMO的心肺蘇生装置を2回付けかえて4日間意識不明、からの蘇ってぴんぴんです。
 
「どんな人間にも、必ずオモシロイところがあって、私はそこから目を離せないから」。
この情熱と好奇心とトキメキは、読者さんたちにもエネルギー感染しているんだろうと思います。
 
みつはしの読者の方々は、やたらお若い方が多いからです。きっと心に抗体(乙女力)ができているんでしょう。
 
今回もぜひエネルギー感染してください。
 
みつはしちかこ『小さな恋のものがたり』45集が発売中です。
 
作中のみんなは誰もマスクをしていません。『ちい恋』にあるのは恋のウイルスだけです。
 

 

 

 

1960年から続いた恋。

2014年、43集目にして、スウェーデンに留学するサリーと、衝撃のお別れをしたチッチ。

しかし、連載終了後も「チッチがキッチンのミルクティのカップの中に、一輪挿しの上に、筆の先におりてくる」

と、まさかの続刊…44集を出し、今回はスウェーデンからサリーが一時帰国!? 
 
いやそれとも夢なの…? 不思議な展開があります。

前回の小田和正さんにつづき、今回はトヨエツさんが帯コメントを書いてくださいました。

 

 
 
いい感じに書いてくださって、「これ、カンペがあったんですか?」って学研さん爆笑。 いえいえ、豊川さんオリジナルです。
 
今の50~60代文学的男性、っていうのか、若い頃に読んでくださっていた男性たちも多いようなのです。
 
 
 
 
 
展開してくださった、全国の書店さんたちにも感謝します!
 
 

 

 

 

 
 
 
 
 

2021カレンダーも、10月10日頃から発売開始します。描きおろしあり。

「これは疫病退散になるのではないか」と、前回記事でびっくりさせられた「ゴッホに影響されて描いたひまわり」をポストカードにしました。

 
 
ちい恋良品にてカレンダーをお求めになった先着300名様にプレゼントいたします。
 

 
その他の商品をお求めになった方や、サロンのお客様にも、ご希望の方がいらしたら、プレゼントさし上げますので、コメント欄などで、お申し付けください。
 
 
 
 
 
1972年に放映された実写版(テレビドラマ)も48年ごしにDVD化されるそうです。
 
沖雅也さん! 岡崎友紀さん!
 

 

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