とやま文学で読みたい、美人女将たち

富山県の八尾町にきています。

イベントのため、地元の造り酒屋さんと仲良し^^しに来たのですか、商談はそこそこに、観光おのぼりさん化しました。
 
だってここは「おわら風の盆」で有名な地、江戸時代から養蚕業で栄え、国内でも珍しい町人文化の街。十代で富山に住んでいた頃は、なかなか目を向けられなかったけど、
 
最近はこんなすてきな施設も。
「OYATSU」
 
都会の女子や外国人が「ファンタスティッ~ク」と悶絶しそうな、
蔵をまるごとリノベし、宿泊処やカフェ、イベントサロンと展開されているおしゃれ仕様です、
おわらの時に泊まってみたいよー(とうに埋まっているそうですが、、)、


というところの、美しくやり手の女将(社長)と。
 
美人情報保護法によりお顔は伏せ。女将を拝みたい方は八尾に行ってみてくださいね。


 

365°すべてが美しい蔵の内部。野趣あふれる庭園もいいよー

そしてそのご近所には、、
 

風の盆恋歌 (新潮文庫)
風の盆恋歌 (新潮文庫)
 
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こちらの本のモデルになったと囁かれる、あるマダムが営む「つどい」というカフェバーがあります。


行ってみたら、お店が休みだったので、あー、と立ち尽くしていたら、
近所の方が「〇〇ちゃーん」と、用事に来られたので、すかさず一緒に入っちゃいました。

なんて図々しいんだ。凶暴罪でつかまるぞ。ママさん、ご協力ありがとうございます。

気さくで明るい方にお見受けしましたが、
ひとたび彼女がおわらを踊られると、得も言われぬ色香に満ち、官能的なのだそうです。
見ていて涙が出るほど・・・

と、OYATSUの女将さんがおしえてくれました。
OYATSUの女将も、いつか、何かの作品に描かれそうな、一物ある感じだけれど、

涙が出るほどの色香って・・。

昭和時代から、たくさんの文士も訪れた街ですが、作家たちはどんな気持ちになったんでしょうね。
 『風の盆恋歌』のディテイルを思い出して、背中が、ぞくぞくしました。未読の人がいたら、ぜひ読んでみてね。
 
美人情報保護法により、、(略)、女将を拝みたい方はぜひ八尾をご訪問ください♡
 


 
そんなこんなで、オフシーズンなのに、八尾のエネルギーに当てられてしまった。

「ヤツオ」は、飛騨の山々から越中側へのびる八つの山の尾に拓かれた地を意味するそう。
昔から、強風が吹くことでも知られ、、地形からみてエネルギーが集中するところなんじゃないかな。

同じ字で「ヤオ」と呼ばせる地はあるけれど、「ツ」がつくと、よりエネルギーがアツマル、そして奥のエネルギーへとオオきくなる。
だから、おわらはやっぱり「陰」の踊り、「陰」の祭りなんじゃないかな、
 
なんて考えるうち、ふらふらしてきて、「タクシーを呼んでください・・」。
付近の喫茶店「ピッコロ」というところに駆け込んだら、

「お客さん、観光ですか?」。

だめ押しで、マスターが書籍を手に現れた。
 ​​​​​
「この店のカウンターで、内田康夫さんが、ずっと熱心にこの本を書いてらっしゃったんですよ。徹底的に取材して物語を作られた。でも、実在する おわら×××振興会などにまつわる、裏話を書いたから、映画化の話が出たときに、NGになってしまった。だから、そんなに知られた本ではないかもしれません」

ラスボスきたー(・・)

おもしろそうだから、読んでみます。
 

 

風の盆幻想
風の盆幻想
 
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 こちらのマスターを拝みたい方も、ぜひ八尾に・・・(略)。
 
 

やっぱり富山の方の、県民性って、奥ゆかしいのかもしれない。
 

お陰様で、すべてのご縁を取り持ってくださった、ミスター富山ダンディこと、Hさんに深く感謝いたします。
そして、後援をしてくださっている北日本新聞さん、ありがとうございます。

 

私は富山県民っぽく奥ゆかしくないので、さしこんじゃいます。

7月22日(土)~8月11日(金)、紀伊国屋書店 富山店&併設カフェギャラリーで、

こちらを開催します。皆様、どうぞよろしくお願いします。
 

 

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