(旧mixiより抜粋)
ホーム(レス)キーパー日記№8 こちらのつづき
ホーム(レス)キーパー。こと家政婦テルちゃんが、またもや2か月も音信不通です。
今度こそ、戻ってこないかも。
この4月から、彼女は月6万円ほどの年金が受け取れる事になった、はずでした。
うちから各所に電話をし、役所に出向き、彼女はがんばった。私たちも応援しました。
そして晴れて「毎月、2万円入れる」ことを条件に、
実家(姉宅)に住民票をおき、週2~3泊する条件で、ご家族とのシコリも氷解した。はずでした。
じゃあ、週の残りの4~5日は路上でいいのかい?って話ですが、テルちゃん自身が「家族といつも一緒には暮らしたくない」のだそうです。
彼女自身が、そこまで人間を遠ざけるのだから、しかたがないのかなと。
ともかく、
「そうしたら当面は、ご家族の元から通ってこれるね。 もう香ばしい季節だから、お風呂に入ってから通ってね☆」と念を押したら、
「やっぱり、家族と暮らすのは気を使うからイヤになってきた・・・」などとモゴモゴと言って、それきりプツンと音信不通に。4月のことです。
やきもきして、初めてこちらから、ご家族に電話したら、「みんな嘘」だったことが判明しました。
家族には、昨年11月に会ったきり。それ以降テルちゃんから連絡はなく、お姉さんにとっては同居計画なんて、寝耳に水だとか。
まじですか━━━━ヽ(゚ ゚ )ノ
「どうしてあの子は、そうやって、人の信用を失うような言動しか、とれないんでしょう。私はもう関わりたくないんです」
お姉さんは突き放すようにおっしゃいました。
言い分はわからないでもないけど、気持ちの弱い人間は、家族にも見捨てられるのか…
「うちだって、もう潮時かもしれないよ」と、
すっかりあきれた家人が事務所にやってきて、堰を切るように、テルちゃんのチョンボを暴露し始めました。
2ヶ月前に、私がバスルームで落としてこわしちゃったガラス瓶のカケラが、浴槽の下から大量に出現して、
「彼女、いつもすみずみまで掃除してるって言ってるのに、やってなかったんだね」
壊れた備品が、コッソリ事務所の隅っこに隠されているのを見つけて、
「これもテル子さんだよ。しかも証拠隠蔽してるね」
「年金も、出るって嘘をついてるのじゃないか? うちらにヤイヤイ言われるから」
そんな馬鹿な…と思う最中、テルちゃんが電話をかけてきました。
「まーた音信普通で、なにしてたのよう、年金はでたの」
「それがぁ、でると思ってたら、でなくってぇ。だから、困ってでんわしたの」
モジモジと、女子高生みたいな風情で言われました。
っていうことは、年金が入っていたら、うちからドロンするつもりだったのか。
それで姿をくらましていたの、テルちゃんったら…。ネコじゃないんだから。
「テルちゃん…。話し合いをしましょうよ。お姉さんちに住む話も、本当はないんでしょ? お姉さんに電話で聞いちゃったよ」
「なっなんで。どして。どーして、でんわしたのっ!!」
突然、テルちゃんは語気を荒げました。
「なんでって、テルちゃんがまた仕事に来なくなったから、心配したんだよ!」
「なんででんわしたの。なんでわたしの話をしたの&%$&%$&)’%’%&$%」
テルちゃんは興奮してワーワー、なにを言ってるかわからないことを言って、公衆電話はプツン切れました。
あーあ
それからさらに1ヶ月、音沙汰はありません。
テルちゃんや。真実を暴露されたのが、イヤだったのか。
1年以上、彼女の面倒を見てきて、……いや、うちこそ面倒を見てもらったのだけど、
それで最後の幕切れはこんな感じなのでしょうか。
寝覚めが悪くてしかたありません。
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