「神穂」の玄米コーヒー 安曇野の人(2)貞光さん

たのしい…

現在、月の半分は安曇野(穂高)、半分は吉祥寺におりまして、

 穂高「ハーブスクエア」さんで苗を仕入れてドヤ顔

各方面からのご助言にしたがい“準備”をしていますが、
お米については、地元の農家さんと仲良くして戴きたい…目がハート

そこで、おとなり松川村で「亀の尾」を育てている「貞光さん」御夫妻を訪ねてみました。

 

2019年みつはし展示会 の際、コラボレーションとして推薦された特産品の一つが、貞光さんの玄米コーヒー。

 

 

「神穂」とも呼ばれる亀の尾は、90年代にドラマや漫画『夏子の酒』に登場した、奇跡の酒米のモデル。

ササニシキのひいひいおじいちゃん、コシヒカリのひいおじいちゃんに当たる在来種です。

Wikipedia を読んで泣けるの…。

自然から独学でまなんだ篤農家・阿部亀治が見つけた、たった3本の稲穂の伝説です。

有機栽培しかできない手のかかる米として、100年間ほど敬遠されていましたが、1983年に蘇りました。

 知れば知るほどふしぎな米。

 

展示会当時(2019)、玄米コーヒーを試飲させて戴いた折は、味、風味において「メモリザ」のほうがまさると思ってしまい、

同ジャンルで2つの商品を扱うとか、期間限定コラボレーションするとか器用なことができず、そのままになったんですが、

 
 

 
しかし2022初夏に貞光さん宅を訪ね、玄米コーヒーと再会、
「あ、以前に戴いたことがあったかな…? にっこり」くらいの気持ちでひとくち戴いたら、

「!?」

 

深み、コクが、風味ががぜん豊かになったみたい。そしてなんだか軽い🌬

 

何かを変えられました? とお尋ねしたら、

「粒を溶けやすく加工することをやめました」目
 

 

そのため加工してある玄米粉よりダマになりやすいそうですが(市販品のほとんどが加工済み)、亀の尾の特性そのままが表現されているようです。

 

 

 工夫満載の田畑、あちこち見学させて戴きました。枝の「垂直法」により果樹を元気にしたり、
 

2年ものの味噌を仕込まれたり。
 

亀の尾は、寒さに強い品種ですが、化学薬品をまるで受け付けず、大きく実るぶん倒伏しやすく、虫がつきやすく、量産できず。

「現代の農法には向かない」と言われるこの品種を育てるには、工夫と改良と忍耐の日々だそうです。

 

 

 

 

 

大阪から、安曇野に移住された貞光夫妻は、はじめはお隣「O町」で亀の尾に挑戦されましたが、なかなかうまく育たず、松川村に再移住したら、実るようになったそうです。

 

2012年に男性長寿率No.1をマークしている松川村は「空気か、エネルギーか、何かが違うようです」と。

亀の尾は、土地のエネルギーに影響を受けやすいのかもしれません。

 

御夫妻は「東の“亀の尾”、西の“朝日”」という、東西二巨頭を、完全無農薬で育てています。どちらも1キロ1000円という価格ですが妥当だと思います。

 

 

 

『夏子の酒』8巻より 尾瀬あきら

 

まるで預言書のような『夏子の酒』。

私たちがこういうものに対価を払ってこれば、日本はもっと延命できたのかな。

 
 

 

赤ちゃん(苗床)に触れる貞光さん。

 

周囲は田植えが終わっていますが(取材は5月初め)ーーー「今が植えどき」と苗たちのサインが出る瞬間まで、時を待っているそうです。

 

私がふと触らせてもらったとき、感じたのは、

 

「亀の尾が影響を受けるのは、土地のエネルギーだけではない。


 まるでイセヒカリのように、栽培する人の波動も、もろに反映するみたい。

だから成育状況の変動が激しいのでしょうか。

 

貞光さんのような、氣のよい御夫婦に育ててもらって本当によかったね・・ 

🌾

 

そんな貞光さん、昨冬から左腕の調子が悪いとのことで、施術をさせてもらったのですが、

 

施術中にふと、「左右の脳のねじれ」「母」「封じ込める」というイメージが出てきました。

 

そこで、

「利き腕は、生まれつき右ですか?」とご確認したら、「左です」

「お母さんに矯正されましたか?」

「はい、厳しく矯正されました。ぼく5歳までは天才やったんですが、それ以降は阿呆になりました」

 

阿呆になられたんではなくて、脳の自由な動きを封じ込められたのでは。

それなら解く方法は難しくないのでは。利き腕を取り戻すんや。もとどおり左手で文字を書けるように。

 

今後は、神穂「亀の尾」と、ますます通じ合われるのではないかと思いました。

 

🌾

 

かくして、この面白い玄米コーヒーを、ちい恋良品 で扱わせていただくことにしました。

 

すでに沢山のお店とコラボレーションされていますが、

 

(1)お菓子などにトッピングすれば瞬時に深い珈琲風味になり、

 

(2)コーヒーをやめられない私は(※)、代替カフェインが欲しくて紅茶や緑茶にブレンドしますが、これがとても美味しい。なんにでも調和します。

奥様の実里さん曰く、抹茶に溶くと🍵すこぶる美味しいそう。

 

(※)血糖値が安定していないと、なんだかんだ理由をつけてコーヒーをやめられません。しかし薬物中毒 という観点からも、今後の世界情勢からも、お茶党になっておくと良いかも。

 

(3)浄化、解毒用途にもうってつけ。

 

うっかり出先で、要らぬもの摂っちゃったかな…と思うとき、私は携帯している酵素やミネラルを摂りますが、貞光さんは本品を服用されるとか。なるほど米炭なら体を温めながら解毒できます。

 

(4)そしてミネラル豊富な非常食糧としても重宝しそう。

何かと変化の激しい亀の尾ですが、玄米粉やヌードルといった製品にすると、味もエ質も安定するそう。不思議です。

 

パウダー加工をせず「神穂」の爽やかさそのままの本品を皆さんに試して戴きたく、しばらく玄米粉はこちら 一択で扱いたいと思います。

 

 

麺がまた良いの。わずか1〜2分でゆがけて、コシあり風味あり、どんなスープにも絡んで美味しいです。

こちらはストア販売しておりません。安曇野SANKA(古民家)と吉祥寺SANKA(施術所)のみで時々扱っております。

 

 

貞光さんもご愛読、1980年代に神穂に青春を捧げた「夏子」のものがたり。

中年のいま読んだら、しみてしみて…。

 
 
 

 

 

離農、農薬散布事故、そして減反しないと集団責任を取らされた農家達。

 

80、90年代の問題ではなく、今はもっと酷い状況かもしれません。農家が悪いのではない、私たち消費者がジャンクに馴らされ、パン食い菓子食い、米から離れていったのだ。

 

3年前ほど、オレンジ色の機体に野原じゅうを追い回される夢をよく見て、うなされたことがありました。

移住先の土地をみたとき、「この地で起こったこと、起こりうること」を感じました。

 

あれはドローンだったのかな。今は空中散布も、巡視も一瞬です。

 

田舎暮らしは良いことばかりではないです。長野県にはうつ病患者が多く、子どもの自殺率は全国トップ。なぜでしょう。

 

今、せっせと「松葉」食品を食べ、製品を使う方が多いけれど、近年に松の木が喰われ赤く枯れていく「松枯れ病」なるものが広域で発生し、大量の薬剤が松林に散布されたことは、メディアで取り上げられていません。

 

 

『夏子の酒』より。貞光さんもおこなう「はざかけ」天日干し作業。

 

そんなことをあれこれ学んだ上で、改めて『夏子の酒』が染み入ります。

 

杜氏たちが命をかけてつくる酒は、日本の生命線だった。

こんなに天地の恵み、人の血肉を体現し、手間隙かけて作られる上品なお酒って世界にあるのかな。

 

 

 

 

いつか亀の尾で素敵なお酒を作れたらなあ…とつぶやいた貞光さん。その夢に、私も乗っかりたいと思ったのであります。

 

 

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