CS60と意外な処方箋

先日、CS60のお客様に“旅用”サプリメントをお渡しするのを忘れた。

遠路はるばる、新幹線に乗ってきてくださったお客様には、差し上げようにしている。…けどすぐ忘れちゃう。

「あのサプリあげます」「その本がおもしろいです」「この体操はおすすめ」。

施術中に浮かび上がったことを幾つもお勧めするが、施術後、ベッドから3歩あるくと覚えていない。何かあげますと私に言われた人は、あとで催促してくださいね。


先日は、閃輝暗点という、ぎらぎらした光の欠片状が見える&片頭痛セットの症状の方が、3人連続してお越しになった。こんなことがあるから施術は不思議ですね。しかも一人は25年来の仕事仲間なのに、出版の仕事だけしていた頃は気づかなかった。

 

一人の方に、芥川龍之介の『歯車』(主人公に閃輝暗点と片頭痛がある)を、おすすめしました。

 

すると後日、「なにか腑に落ちた」と言われました。

「人生に意味のないことはないけれど、過剰に意味を重くする必要もない」。と。

 

芥川はこの小説を上梓した同年、自死したのですが、

「こんなに見るもの聞くこと、いちいち病んでいたら、大変ですね」って。

 

おおらかに捉えてくれる方でよかった。

 

どんな療法や薬より、一冊の本が、処方箋になることもある。でも逆効果になることもあるので怖い。

 

 

「あなたはCS60施術でなく、おっぱい体操の先生の所に行ったほうが良い」とおすすめした若い女性には、「え?」と睨まれた。
 

その方はバストの石灰化の予兆があり、どこもかしこも硬くて、心配になったのです。もっとぶるぶる震わせ、笑って、ふざけて、ゆるめていただきたいのです。

が、どこまで伝わったかわからない。

 

さて、“旅用”サプリメントというのはこちら。

「あなたは旅が多いから、新幹線の電磁波対策にこれを飲んでみて」と。

 

 お慕いする大阪のCS60兼好の丹下厚子先生が、サロンに遊びにいらした時、お土産にくださったもの。
 

 

 

大輪のユリも携えていらした丹下先生、格好よかった。

そんな、信用する人がすすめてくれたという贔屓目はありますが、青パパイヤを発酵させた、この天然成分100%の「イミュナージュ」というのが、なかなかよくて、旅疲れが軽減されるのです。

「施術前にもおすすめ」とのこと。

なるほど施術前はあまり食事を摂りませんが、このパパイヤ粉末を口に含んでおくと、(水で流さず唾液と反応させ、抗酸化作用を増す)、腹もちがよく、元気がでます。

ここに含まれるオリゴ糖はプレバイオティクスと言えばいいんだろうか、たまに摂ってる乳酸菌とも飲み合わせがよく、おなかの機嫌がよいです。

(自分にどんな乳酸菌が合うかは、メタトロンと、The Great Plains 研究所の有機酸検査で調べてみました)

青パパイヤは、活性酸素を無毒化する酵素SOD活性力が黒ニンニクの約100倍に達し、葉酸やファイトケミカルも豊富……だと。そんな研究結果を調べ始めたら、何十もオシの論文が出てきて、きりがないけれど、

ジャンクなお菓子より質のいいおやつとして。そして電磁波対策になるなら、なおよしと。

 

 

 

日頃、電磁波防御バッグにスマホ、電磁波遮断ポーチにレメディをいれて持ち歩いています。

 5G社会になれば、こんな工夫は無駄かもしれないけど、日々実験していれば、電磁波過敏症の人々に提案できることもあるかもしれない。

でも、「新幹線では窓際より通路側に座った方がいいよ」。と丹下さん。

 

 

 

それは新幹線真ん中新幹線前 盲点。というか盲席だった。

 

窓⇔通路では浴びる電磁波量が違うんですって。でも私は車窓が好きすぎるので、新幹線電磁波上等夜路死苦…という気持ちになってしまう。外をうっとり眺めて旅をしたいので、対策をしながら窓際に座りつづけようと思う。リニアはなんぼ積まれても乗らないけど。

 

話は戻るけれど、電磁波対策サプリこと、パパイヤ酵素をお渡しするのを忘れたYさん。もっとお渡しするのを忘れたものがありました。

まず、私のご提案したことをみな実行なさったといって、クシロ薬局にも行かれたという行動力に驚嘆。

 

(ほかにも、当ブログ記事を読んでクシロ薬局に行かれたと報告くださった方々(のべ30人)の行動力に感心しています。皆さん凄い。でも事前アポは必ずとってくださいね。先生方、日々全力疾走されて
いますので…)

 

さて。

Yさんは深いお悩みから、生きる希望が見えてきたとおっしゃって、目がきらきらされて。行動が変わり始めた方特有のお疲れもすこし見えるが、その翳すら美しい。

人生を取り戻す決意の前に、全てのカードの向きがパタン、パタン、変わり始めたのが見える。

 

そして2回目の施術中に、Yさんは、数奇な生い立ちについて話してくださった。

 

それは、聞いているだけで、キューと脊髄が縮むような光景。布団をかぶって夜な夜な震える小さな女の子を想像して、いたたまれなくなった。

 

なぜYさんの「声」が出づらいのか。

1回目の施術のあと、「生い立ちにトラウマがおありではないか……」と、声分析できる家人がボソリと言ったのを、私は気に留めなかったのですが。

凄絶な生い立ちを伺ってから、思い当たったのが、漢方薬の「抑肝散加陳皮半夏」。

こんな記事を前に読んだのを思い出しました。

 

 

◆慢性的疲れ、胃腸の弱り、不安、神経過敏、不眠、更年期障害、イライラ、夜泣き、癇の虫……などが、この漢方薬に合うとされる代表的な症状。薬局やクリニックで探られる主訴の多くはこういう感じではないか。

でも、そんな身体だけのことじゃない。

 

精神的被害から、無意識レベルで体に蓄積した恐怖や怒りが、のちに体の痛みとなってあらわれる。声を押し込める。
 

メールから始まったYさんとのセッションで、私は主訴ばかり追っていました。

 

女性ホルモン。関節炎。食生活。交感神経ばかり過剰になっていそうですね、なんて言いながら。

それは玉ねぎで言ったら、外皮から内皮へ、3皮ぶんしか剝けていなかった。

 

だから、CS60も含めて身体のケアばかりしてた。CSは心にも届くけれど、四歳時の恐怖は見えない。

 

玉ねぎには、ふつふつとたぎる芯があるのだ。

 

芯を少しだけみせてくださったYさんは、おどろくほどの勢いで自己治癒が既に始まっていた。

 

難病が治る人に共通の「生き方の変化」、私はその見届け人に指定されただけのようだ。

でも、こうした東洋医学のウラ知識で、下支えができるかもしれない。

 

自分はまだまだそれを勉強しなくてはならないのだと思い知らされたのです。

 

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