下北沢の「ダーウィンルーム」へ行ってみました。
科学系の書籍や、おしゃれ昆虫の標本や鉱石、ドクロ・・なんかが鎮座し、こどもからおとなまで楽しめそうな、サイエンスカフェ。
このお洒落感は、博報堂が手掛けたB&B(下北沢)や、ホリエモンが噛んでるSPBS(渋谷)にもちょっと似た匂い‥? と思ったら、その前身は、大企業と組んで多角展開されていたのが、現在は完全に個人経営にシフトされたようです。
こういうミニマムサイズのアートカフェが盛り上がっているのはわくわく。
こういうやり方をまねて、SNSで特性を生かし、ひとりひとりが個人商店になる時代がますます――‥いや、もうとっくに来てますかね(・・)
これからの世代は、カイシャ、ソシキ、クニ、そういうものの帰属意識には縛られないでどんどんビジネスしていくのでしょうね。
・・と、そんなことを思わされた、フリーダムで教養ぶかい東大の分子生物学者・石浦章一教授。最先端のDNA研究の一部を披露していただきました。
ちなみにこちらは博士のコラム「石浦博士のオドロキ生命科学」。おもしろいー
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DNA研究の最前線では、今どんなことがおこっているのか。
エジプトの王 アメンホテプ4世こと変人イクナートンと、その妻ネフェルティティの、周辺の血縁関係のDNAがどんどんわかっているというのが、特におもしろかったです。
このお姿に見られますように、かなり異形であったとされる王と王妃。
天とコンタクトした「特殊な人類」であったと、ニューエイジ思想の人々の間では崇められているのだけど、エジプト考古学、宗教学や政治上では、「OUT」扱いされてきた。エジプトの大きな謎の一つ。
DNA調査は、これらをどう解析していけるのか。彼らは奇病か、特殊なコドンでも機能していたのか、それとも・・?
科学とスピがみるみる融合している時代、本当におもしろいです。
でも、大きな壁はなかなか動かせないでしょうね。
日本でも、歴代の皇族、その古墳にのこっているものを解析すれば、もっといろいろなことがわかるだろうけれど、それはさせてもらえない。
なぜなら皇紀2676年つづいているはずの血が、繋がるはずのところで、繋がらなかったら…。
私たちの孫、ひ孫くらいの世から、かなあ。
「クニ」を新しい捉え方をする子たちが、こうした研究を進められるんじゃないかなと思います。
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科学の研究は、そういう宗教や政治的な壁に阻まれ、お蔵入りになっているものもいっぱい。たとえば、石浦先生が英国旅行中に発見され、訳された、トンデモ科学本。
古今東西の、MADな、イグノーベルな、酒場でおねえちゃんにもてそうなネタが満載。
たとえばこちら、クモさんに薬物を与えるドイツの動物学者(1948年)の研究。
――『狂気の科学』より
最もむちゃくちゃな形の巣(右)がつくられたのはカフェインを投与したとき
最も美しい巣(左)をつくったのは、マリファナを投与したクモだったそうです。
カフェイン…コーヒー(泣)。私のあたまの中は、こんなめためたの網が。
「麻」は波動が高く、生命力が強く、燃料や生活用品としてあまりにもコスパがよすぎるために、生産を奨励されない。 なんて言われておりますが、これを見ると・・・解禁したほうがいいんじゃないの。「麻」の栽培。
そして、クモが最も完璧に整った巣をつくったのは、LS⚫を投与したときだったとか。
そうか・・だから音楽アーティストとかは・・。
薬物乱用防止プログラムの害になるとされ、この実験は、お蔵入りになったそうです。
ですよね。
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