ご遺体の「手」が腐らない理由・岩井志麻子さん情報より

韓国映画『チェイサー』&岩井志麻子さん×倉田真由美さんトークショー付、というイベントに参加してきました。

女性20人以上が(自供では26人)殺害された韓国での実際の事件をもとにし、本国では500万人動員、日本でもヒットした映画ですが、

近年そういうのは苦手になってしまい、観ていませんでした。

当日も「冒頭は見まい」と、ちょっと遅れていったら、場内(スクリーン)からものすごい女性の悲鳴がきこえてきたので、しばらくドアの外で耳をトントンして待っていたほど。

でも、改めてじっくり映画を観ると、韓国ってやはり日本にはない情念の強いお国柄なのかな、喜怒哀楽がはっきりしている感じもいいものだなと思ったりして、

「そらもう~韓国は熱いですから! コロシひとつにしたって刺す、絞めるとかより、ボッコボコに撲殺ばかりですから、すんごい情念ですわ」と志麻子先生も泡を飛ばされる。

志麻子先生の郷里・岡山県には津山事件というのがあるのでわが国もなかなかすごいと思うのですが、

そんな事件にみるお国柄の違いとかを分析トークしてくれるのかなと思いきや、志麻子先生が型にはまるわけもなく、今の恋人キンちゃんと「出会って1時間で日韓併合をなしとげましたワー!!」というような、まつたけトークばかりでした。

でも聴いてるみなさんはニコニコして、志麻子先生はなにを言っても本当に愛されているのだなあ、
やっぱり裏表のない熱いオタクを感じさせるからか、心にはかわいい乙女を飼っておられるし(ちい恋ファンとエッセイに書いてらした)・・・と、すっかり私も癒されていたのですが、ひとつ、ふたつ、心に刺さる話題がありました。


志麻子先生が仕事で、この映画の背景について韓国警察に取材されたときのこと。

日本ではありえないと思うけど、「おみやげダ!」みたいな感じで、上記の、実際の殺人現場や遺体を掘り起こした現場の、もの凄い写真を、DVDに焼いたものをくださったという。

それを見ていると、血みどろのはずの現場に、黒い韓国海苔がいっぱい散乱している。

「何だ?」ときいたら、人間の血液って酸化するとすぐにまっ黒に乾いてペリペリになるので、焼き海苔みたいになるんだそうです。

ドラマや映画で見るような、あんな真っ赤な血の海、というのは有り得ないわけですね。

一生要らない知識かもしれないけれど、ものすごく印象的だった。こういうことを作家がきちんとしらべて小説に書くというのは大事な気がする。

あと、何か月も前に埋められたのを掘り起こされて、もう原型をとどめずドロドロになってしまった女性たちの遺体の、しかし「手」だけはなぜか白くきれいに温存されていたそうです。

なぜ?って尋ねたら、「マニキュアが防腐剤の役目を果たしたから」。

そうなんだ…。

ということは、むこう20年以上マニキュアやジェルネイルを欠かしたことのない私の手首から上は、20年以上ホルマリン漬けのような状態になっているってこと?

ギャー 今すぐマニキュアやめますー。

なんて環境と人体にやさしい人間には、なかなかなれないのですが…いろいろ・・・それなりには気をつける日々をおくっています。ノンケミカル‼

先日は深酒をして気がついたら煙り棒をにぎっちゃっていたけど、お酒もめっきり減りまして、爪先くらい毒物に犯されていても許されないかしら・・

もし災害や事故で身元不明の地中の身となっても、この手のほくろなどがのこっていれば誰か私と見つけてくれるのではないかと…。

そんなわけないか。

チェイサー [DVD]

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