みつはしちかこが20歳で編集部に「もちこみ」をして以来、『小さな恋のものがたり』は53年目を迎えます。
9月27日に、3年ぶりの新刊「43集」が発売されることとなりました。
小さな恋のものがたり第43集(学研パブリッシング)
¥648
永遠の片思い同士であるかのように見えた、チッチとサリー。
「でもチッチ…。ぼくたちは永遠に ぼくたちではいられないんだ」
この予告詞どおり、ふたりに、ある変化が訪れます。
これまでふたりを応援してくさった読者の方々に、ぜひその形を見届けていただければ、と思います。
たくさんの方が、この物語を読んで昭和の少女期を育った とおっしゃいます。
私も、小学校4年生のときに、図書館でこの『ちい恋』に出会い、世界の一部の色が、変わりました。
こんなちいさい4コマ漫画なのに、なんて強烈なウイットがあるんだろう。なんて甘く、おもろく、酸っぱいんだろう。
釘づけになって、図書館に通いつづけました。
苦い思い出もあります。亡くなった彼女のこと、ぼかしていますが、同級生でなく下の学年の子です。あの頃、こんなに小さな子たちも『ちい恋』に、ときめいていました。
これを描いた人がまさか将来、「おかあさん」になるとは。
という、これは全く冗談ですけれど、
みつはしちかこさんは、これからも私にとって(たぶん)普通の義母ではなく、憧れの作家でありつづけると思います。
上はそんな彼女と絡んでみたくて、『嫁・百円ライター 姑・百万部作家』とする 絵つきコラムを描きためたものですが、
その前に、彼女には40年以上絡んでいる人がいたのだった! 今さらですが振り返って、驚愕することがあります。
編集者としてずーっと伴走を続けたS子さんという方がいらっしゃいます。
40年?45年?専属というのは、編集者&作家のタッグマッチとしては、おそらく日本で最長ではないでしょうか。
今回の新刊が出せるのもS子さんの献身です。
一緒に何百冊もの本を作ってきた、その集大成を作ってはどうだろうか。でも二人で企画しては手前味噌だろうから、
そのながい軌跡を掘り起こす、まとめる・・・地味な書記係が、
あの冬、チッチの世界に呼ばれた自分の仕事かも、と思うこのごろです。
まだお二人には言っていませんが、思いついたので、記録。
小さな恋のものがたり第43集(学研パブリッシング)
¥648
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