週末は、作家・佐々木さんの主催で、ある小説企画をいっしょに手がけたメンバーの新年会に参加してきました。
いろいろと刺激をいただきました。
一口に作家といってもタイプは様々ですが、ざっくり大きく言うと3タイプに分かれるようねという話になった。
*作家=ここでは小説・シナリオなどのフィクション作家を指します。
①
自己主張がとても強く、自分の活動や関心事、自分の周囲の事をマイペースで話し続けるヒト。
…最初は圧倒されますが、人からどう盛られるという邪気がないぶんキュートに見えてくるタイプ。作品も自我が強く、情熱的で、意欲旺盛でたくさん書けるヒトです。
②
口数は少なく、ヒトの喋る話をじーっと聞いていて、ときどき突っ込んだ質問をするかと思えば、興味なさそうにあさってを向いていたりするヒト。
…いつも取材モードだけれど、根はクールで客観的。作品はヒトと違う、うがった視点から書ける。いわゆる売れる作家はこの「一見ひかえめ」タイプが多いように思います。
③
会話でも皆が参加しているか如才なく気を使うし、作品も同様で、センスもそこそこで小器用なヒト。姉御とか兄貴と呼ばれがちなタイプ。
…編集者やプロデュースをやるほうが向いていそうなタイプですね(笑)。
私は①が30%、②が20%、③が50%くらいの混合型かなと思いました。
* * *
以前、同業者4~5人で集まって「作家に向いているタイプ」のレジュメを作ったことがあります。
自分らが直接知っている作家500人くらいを想定ながらやりました。あるサイトプロデュースのためでした。以下のような項目が上がりました。
【作家に向くってこんなタイプ】
●周囲からみると異常なほど本好き(本を読みふけりすぎて事故にあった等の、逸話アリ)
●文章や言語が好き…(モーダルチャンネルといって、もっとも外部刺激を受けやすい感覚チャンネルが視覚・音・匂い・触覚ではなく“文字”である人)
●勉強が好き(学校のベンキョーに限らない)
●高学歴(勉強が好きなので、自然と高学歴になる)
●集中力がある
●好奇心が旺盛
●傷つきやすい、繊細、細かい
●コンプレックスが強い
●根に持ちやすい、執着心がある
●タフ(ふだんナーバスでも、こと、書くことには頑丈)
●生まれ持った性格はネガティブ、心配性、不安症
●物事を何でもおもしろおかしく考えようとする(上記に対し、後天的か)
●普段よく「ぼ~」っとしている。周囲からは「ヌケている人」扱い(妄想中?ブレインストーミング中?)
●人前に出るのは苦手。恥ずかしがり。人間関係が不器用
●団体行動が苦手。個人主義
●「みんな」や「世間」に付和雷同せず、疑ったり「ノー」から考える
●SNS(フェイスブック、ツイッター、ブログなど)は、どちらかというと苦手。入りづらい。
●理屈っぽい、議論好き
●犬より猫が好き(圧倒的ですが、なぜでしょう)
●不眠症
●夜型
●儲からなくても創作作業をやめられない(「売れる」より「カタルシス」を選んでしまう)
●電話よりメールが好き
●幼少から物語を読むと「自分ならこう書く」と考えてしまう。自意識が強い。自我が強い
●無目的な散歩やドライブが好き
●行きつけのバー、飲み屋がある。お酒が好き
●一日(一週間)のスケジュールが埋まりすぎると滅入る。時間の管理が下手
●かなりKY
●ルックスが良くないorモテない(若いころからモテ欲を昇華すると創作の原動力にならない??)
●運動神経は良くない
●年齢のわりに子供っぽいと言われる。無邪気
………【さらに追加で、超売れっ子作家(1冊で何十万部も売れるような人)のタイプ】
●考え方はポジティブ。明るい。よく笑う。
●人の批判を気にしない
●腰が低い。ひかえめ。目下にもフレンドリー。人を見る目が優しい
●食べるのが好き。どちらかというと太り気味
●声が大きい。呼吸が深い
●時間のコントロールができている。リズムがいつも一定(でないと多数の連載をこなせない?)
●朝型(売れだすと、朝型に切り替える人が多い)
●くせ毛(アインシュタイン、モーツァルト、芥川龍之介的な・・・)
●家庭円満(ひと昔前とは違うような気がします)
●酒は好きだが、あまり飲みに行かない(ここも昔とは違う?)
●心身ともに健康(病んでいるほうがエッジのたった作品が書ける…的な説は、何年も売れっ子として持続するには無理がある)
●とにかく何かを書かずにいられない。書かなくなった時は死ぬ時
●物書き以外に、なにかプロ級のワザをもっている
あくまで作家数人で寄せ合った、個人感想レベルのプロファイリングですが。
私は、売れっ子作家タイプにいたっては、ほとんど当てはまりません^^;
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