ホーム(レス)キーパー日記№13 こちらのつづき
今年最後の日…皆さまに置かれましては旧年の振り返り、帰省、旅行、走りおさめなど、それぞれの日を過ごされているようですね。
うちは昨日ホーム(レス)キーパー・テルちゃんが来てくれて、やっと大掃除を済ませられました。
ちょこちょこ移動しながら、目の前50cmのエリアを一所懸命みがきあげてくれるテルちゃん。
140cmの身体を伸ばして窓ガラスをふいてくれるテルちゃん。
相変わらずのグレーテルぶりで、歩いたあとにはポロポロとスポンジ等が落ち、アンポンタンの猫がそれをぱくぱく食べ、私は心臓をドキドキさせて追いまわす…という葛藤がありましたが、それでも終了後はぴかぴかになり。
つつがなくおそばをいただいて。
大きなおわんを持つと、ますます小さく見えるテルちゃん
「はぁおいし」「はぁおいし」と何度も言ってくれて、それでも食べ終わると「次はいつ来ましょうか?」確認し、スタスタと路上へ帰っていかれました。
一緒に迎える年の瀬も3度目になります。彼女が失踪していた冬は、とてもバツが悪かった。
今回聞き出せたことは、実家の年越しそばは、夕食を食べた後にいただくので、いつも満腹だったこと。…だから、おいしいおいしい言ってくれたのか~
こんなふうに年を越せることが何よりの幸せ…日ごろ勝ち負けに振り回される無粋な私も、人間だもの的な気分になります。
過去にはテルちゃんのことを弱者と書いた日もあったけど、もうそんな表現はしたくない。彼女は弱いのではなく、人を弱いと言いたがる私がそこに居たのです。
「ねえ、この新聞もって帰っていい? 美空ひばりの特集が読みたいの」
路上に住んでいる、とても風変わりな60代の女子。テルちゃんのことがそんなふうに見えてきた3年目の冬です。
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