今日は、全然ライティングと関係ないネタです。ちょっとショッキングな表現があるので、そういうのがお嫌いな方は迂回してください……
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先日「おたくの子は、脳に先天的な異常があるようです」と言われて、膝から崩れ落ちそうになりました。
とは言っても人間の子でなく、夏に高円寺の緑道で拾った仔猫です。何かがヘンだヘンだとは思っていたんですね。
*消しゴム・スポンジ・革ヒモなど目の前にある小物をバクバク食べては、ショック症状でプルプルしている。食べ物とそうでない物との認識がおかしい。
*全速力で走ってきたかと思うと、いきなり1秒後に寝てしまう。プッツン。
*三半規管がへんなのか、くねくねしてラリってるみたい。
「ちょっと頭がおかしいんじゃないの?」って家人と言っていたんですね。「パーな子を拾っちゃったかな」って。
そうしたら数回、激しい発作を起こしまして…
ある日、なにげなく用事から戻ったとき、ゲリまみれでピクピク痙攣……している仔猫を見たときは、全身の毛が逆立ちました。
すわ、毒物反応かー!と、哺乳びんで水を流しこんだら、ビャーッと身体の半分くらいのゲロを吐きました。舌をタラ~ンと出し、みるみる生体反応も薄くなり。
毛布に包んで24時間救急センターに駆け込んだときは、私が汗と猫ゲリと猫ゲロまみれ。猫は点滴を打っていただいて復活しましたが、原因は不明だそうです。
数日前も、痙攣して足腰が立たなくなりました。また救急センターで大騒ぎ。またしても原因不明。そして…、
「どうやら、脳機能に異常があるようです。長生きしないかもしれません」って言われてヘナヘナ…。「腰が抜ける」って、こういうことなんですね。
猫でさえこんなに天地が揺らぐなら、人間の子でそう告知された親御さんは、どれほどの衝撃か。
思えば、この仔を拾ったとき、他に5匹いた兄弟たちは精悍ですばしっこかったけれど、こいつは母猫にもじゃけんにされ、ウィルスまみれ?でフラフラしていて、私の両手の中に入って「ヒー」と鳴きました。
「異常でも何でも、もう家族だから、動物保険に入ろうよ」と家人は言います。うーん。障がいがあると保険も難しいでしょうね・・。保険に入れば体が良くなるわけでもないし。
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『五体不満足』の乙武洋匡さんがツイッターで「障がいは個性です」と呟いたところ、「障がいは、ただの障がいだろうが」というまぜっかえしがあったそうです。
何万人もフォロワーがいれば、そういう人もいる。
でも、
————–鈴と小鳥とそれから私、みんなちがって、みんないい❤金子みすず———-|
まぜっかえした人は、身近に「障がい」の家族やお友達がいなくて、個性ということばがしっくり来ないのでしょう。
うちのプッツン猫は、人間でいうと、「あすなろナントカ」みたいな支援学校に通う子かもしれない。食べちゃいけないものや、キケン地帯を教えなくてはならない。毎日冷や汗。お腹をすかせた状態では外出できない。
ときどき育児…育猫疲れもあります。人間のお子さんはこの数倍の労力なのか…
でもプッツンだからこそ、動作がユニークで目を奪われます。ふつうの猫しか飼ったことがなかったので、やることなすこと全てが、「そう来たか!」という感じ。
障がいなのか、グレーゾーンな命を家族に迎えてわかりましたけど、やっぱり「障がいは個性」だと思えます。
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