きゅうりのヘタは抗がん剤!

秋の声が聞こえる安曇野から都内に移動して1週間。 
昼間は灼熱の吉祥寺も、ようやく夜はリーリーリー🦗聞こえてきました。
安曇野では、今夏もたくさんの人が遊びに施術に勉強会に来てくれました。ありがとう!

研修会と言いつつ私が研修させていただく会となっております。
東京から子連れのクライアントさんも遊びにきてくれたので、ご近所の子だくさん御家族を招待してミキシング。
まんまとお子様同士で団子になって誰がどこんちのお子かわかりません。

あげくにみんなで真夜中にクワガタ探しに行っちゃった

お子様が見つけてプレゼントしてくれたカナヘビ🦎 
おばさんの視力では一生みつけることはできないやつです。

安曇野で誕生日を迎えた家人。ご近所の例の大好きなお店 で誕プレを買ってあげたら、いつのまにかお店の方が庭園のハーブを🌸🌸 

ご近所といえば、しょっちゅう道路を横切るサルの大家族……はともかく、
ある日の夕暮れ、ゆうゆうと道ばたを歩く黒いクマを目撃しました。
着ぐるみみたいだけど、(・(ェ)・)ほんもの ?
クマさんはのっそり目の前を横切って、原っぱに消えました。これってありなの? なし? 通報案件?
衝撃を受けて、ぼーっとして帰ったら、庭のほったらかし農園のジャガイモがごっそり消えてます。
やられたー。と嘆いていたら、
翌日は玄関前にどっさり野菜のお裾分け(友人から)がありました。なんてゆるやかな循環型の暮らし…🙏
移住前に思い描いていた「半自給自足したる!」みたいな頭でっかちな理想は消えゆき、ここでは誰もが当たり前に循環型の暮らしを巡らせて生きることを思い知ります。
しかし私は、まだまだ自然の強さ、ダイナミズムをなめていました。
今回の事件はこれ。

友人から大きな「夕顔」を戴きました。かんぴょうの原料になる夕顔、私は好物です。浮かれてみた。
そしてこちらも友人から戴いた、旨いハバネロ。

↑プロ文章家の彼女の推薦文によれば、いかれたお兄ちゃんが一人で作っているというメローハバネロ さん。
これがお取り寄せ界で大人気のうまさ(胡麻辣醤おすすめ)。ポトフにも、冷奴にも納豆にもーーーー!?
それなら、とびきりの夏野菜スープにしていただきましょう♩ と家人が張りきって仕込んでくれました。
そしたらね、、
あれえ😗? なんだか。えらい、苦い。
これが、安曇野スタイル、なのかな。
いやでも待てよ、本当に苦い心臓が止まりそうなほど苦いこれは苦すぎておかしい警告レベル。
検索したら、こう言うのが出てきました。

食中毒。「ククルビタシン」。
あら、
そう…。
( ´,_ゝ`) 
ふふ。

ね、早食いの大食いの悪食の蓼食う虫の好き好きの50年間で、食中毒という状態に一度もご縁がないのです。
だから、という根拠はないけれど、大丈夫です。
3口、4口しか食べていないし。大丈夫です。
30分後。大丈夫じゃないことスタート
 
それは上記「長野県庁」の警告通り、腹痛からはじまりました。
コブシのカタマリのような感覚が、みるみる胃管を突き上げて、
_:(´ཀ`」 ∠): ブフォッッ 
嘔 吐 開 始。
いきなりこう来るのですね。
イカ納豆、味噌くるみと小魚、オクラ、鶏肉団子などが、順番にきれいに飛び出してきます。
もっとちゃんと咀嚼することが必要だ。
 
突き上げたものは、みるみる急降下し、
腸 管 直 撃。
立つことも座ることもできなくなってきました。
洗面所脇の廊下でゴロゴロ、芋虫みたいに転がりはじめます。腸も頭も痙攣しはじめます。
これが噂のショクチュウドク。ショクのチュウドクか。
想像を遥かに超えるスピードと破壊力なんですね。
「死」
あまり普段は顕在意識に上がらないワードが上昇します。もっと高齢だったら、心臓にこたえそう。
独居老人としてこの状態を迎えたら、再起できないかもしれない。将来はシニアシェアハウスで友達と暮らそう。
死ぬかもしれない、と思えば思うほど、頭に洪水のごとく思念が溢れてきます。
恐ろしくて、震える手でいろいろ調べてみました。
「夕顔」は、なぜか私の誕生日、8月27日の誕生花💐
花言葉は「夜」「はかない恋」「罪」。
源氏物語の夕顔エピソードから連想された不倫ワードのようです。
それはない。
いやもしかして脳内ではそういうことがありえなくもないかもしれないけれど、行動としてはそういうことはないので許してください。
からだが火照り、脂汗がダラダラ出てきます。
「あんた大丈夫?」家人はオロオロし、廊下をウロウロし、「祭り」と赤文字で書かれた金魚のうちわを見つけてきて、私を扇ぎながら「アロエジュースのむ?」って。
いや祭りじゃないし。ジュースのめる体じゃないし。
というかこの人は、なぜ毒に当たらないんだろう。
「だって、あんたがすごく苦いって言うから、ぼく果肉はよけたもん。スープだけ飲んだから、セーフだもん」
なんか、ひとこと抗議したいけれど、もはや言葉が出ない。心臓トマリソウ。シンゾウ止マリソウ。
だけれど、腸ノ蠕動トマリマセン。
上から下から、数十分で身体じゅうの固形物は出尽くして、水汁だけになりました。
それでも勢いは止まらず、廊下に転がったまま、意識が遠のいていく。
。。
。。。
ふと目を覚ますと、毛布のかかった隣で、今度は家人がお腹を抱えて、真っ青になっていました。
ガガ、、ゴボゴボ、、、他人からも明らかに異常の判る音が彼の腹部から聞こえる。
私の苦しみから3〜4時間遅れて、今度は家人の断末魔が始まったのです。

遅れて症状が出るタイプの方が、重い。
溜め込み型のほうが危険なんですね。
私は24時間で17回、御手洗いをつかいましたが、家人はもうノンストップです。御手洗いから出てきません。
果肉を浸したスープを飲んだだけで、こうなるんだ。
二人とも何回も下着を換えましたが、水分補給しただけで下から漏れ出す、水飲み人形です🎎
「逆ウォシュレットみたい。透明だから拭かなくても大丈夫だよ」と、家人は朦朧としながら言うけれど、いや拭きましょうよ。
もはや便意もない。お尻の感覚もない。
これは子どもや老人だったら命が危ないね……と何度も言い合うことで、自分たち中年健康体は大丈夫なんだというアファメーションを掛け合って、なんとか意識を保っていました。
二人とも一晩で、マイナス2キロ。
もう、二度とこんな目には遭いたくありません。
が。

翌日の夕刻には、信じられないほどの爽快感と、からだの軽さが待っていました。
家人は体臭が変わり、その後も「見たこともない色つや大きさ、ほぼ無臭の排泄物」を生産したと言う。
私も、何十年も違和感があるS状結腸がスッキリし、憑き物が取れたみたい。
なんと、この毒素「ククルビタシン」と言うのは、服用によっては人体に有効なファイトケミカル(植物が持つ苦み渋み辛みなど自己防衛物質)、天然のステロイド、抗がん剤として研究が進められているそうです。
そういえば、師匠うつみんが講義の中で「きゅうりというのは、栄養としては大して注目されていないけれど、優れた抗酸化作用がある」と仰っていた気がする。
ふうんと聞き流してたけど、これ?
きゅうりなどのヘタを齧るとたまに苦い。あの苦み成分のメインがククルビタシン。
↑西洋医療は、またこういう所を取り出して、がん研究しようとしているけれど、人間が永遠に解明できない何百何千のファイトケミ
カルのなかで、ハーモニーの一部分として発揮されるものが、この恐るべきデトックス体験をもたらすんだと思う。
捨てる茎なし、手折る葉なし。一物全体を食べることにたぶん意味がある。
地獄を味わったのに、この爽快感があるなら、ククルビタシン入り果肉をもう一度食べたいと思う自分がいます。
でも夕顔に「当たる」ことは滅多にないだろうから、きゅうりのヘタを見つけたら、すかさず食しています。
きゅうりのヘタは抗がん剤🥒🥒🥒
野菜を活かせる体質、フィトケミカル耐性のある人は、この雑識を取り入れられて損はないのでは。
生野菜は冷えるーとか難消化でーとかいろんなことを仰る健康家も多いけれど、結局は体質や状況によるものじゃないですか。 
ありとあらゆる食養生法に私の正解はない、あなたの正解もない。

だからこれからも体当たりして調べてみます。😆
よりぬき目次 

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