一昨日は、一粒万倍日とかいう幸先よさげな日で、
友人、知人たちが新事業にチャレンジしました。
天terrace さんは大阪で新店オープン。当店ミッキーはついに独立して施術デビュー、青木も「ソフトな官足法」足つぼ×生体電流療法でひっそりデビュー、
そして、大好きな「ゆみちゃん」が、世にも美味しいカレーのテイクアウト店でデビュー。
私は、今までさほどカレーマニアではありませんでした。
月に1~2度は食すかな? くらい。
家人は2日に1カレーいきたいそうで、暑い夏の朝から、むんむんに熱した土鍋でスパイス臭を漂わせます。えぐい
しかし自分が毎週どころか、毎日でも食べたい、隠れ薬膳カレーにはまりました。
小麦粉不使用。油と塩のえらびかたは、震撼のこだわりです。
食材もオーガニックかそれに準じる良質。たとえば付け合わせの副菜レモンとして、私がご紹介したオーシャンレモン を使ってみたり…。いやいや手間費を入れたら、つけあわせだけで千円いっちゃう。
そしてすべての調理行程に手が抜かれていません。たとえば、
「具材にエビを使う時は、まず6秒ほど炙ってから、煮込みます」。
6秒て🦐
正確には、身と殻を分けて、殻を白ワインで蒸して、だしをしっかり取り、身は背わたを丁寧に取って、強火でさっと表面だけ焼いて、煮込みの終盤に投入。だそうです。
こだわり、やばない?
『陰陽』と名づけられたこのカレーは、文字どおり、食べる人の「+」「-」コンディションを整えるごとく、すべての材料が調和しています。
食べれば食べるほど活力が増すカレー。翌日の体のコンディションがすこぶる良くなる。
上質のスパイスや食材を使い尽くしたスーパー薬膳。なのに、そうとは名乗らぬ奥ゆかしさ。
皆に教えたら私の分がなくなる・・と、またケチな了見を起こしつつ拡散せずにいられません。
◆(火)(水)のみ販売、一日20食内(2021春現在)という、超稀少なカレーです。
◆11:30〜15:00
(大田区西蒲田1-2-12 おしゃれなカフェ店内)
人件費をいれたら間違いなく原価3000円を越えていますが、1300円です!
閑話休題。
私は3年前に、こちら豪徳寺のサンラーフンを、初めて食したときも、
「この店は、今にテレビや雑誌の引っ張りだこになりますよ」。震撼としたものです。
B級量産店っぽい店構えで、なかなか一見客が入らないとおっしゃっていましたが、
美しい店主・田中さんが、三国志ツアーで中国の重慶を訪れ、夜にホテルを抜け出して、屋台で食べたサンラーフン。
その味に一瞬でハマり、以来、月いちで中国に通いつめ、熱意が嵩じて、7年間かけて国内で独自に開発した、特製のもちもち春雨麺。
…と書くだけでも彼女の変態ぶりが伝わると思いますが、衣服に超小型カ◎ラを仕込んで、現地の屋台の最前席に陣取るという、本場諜報員も真っ青の努力で、目と鼻と舌と足をフル稼働されて作り上げたJapaneseサンラーフン。
芸術の域です。
あまりの美しさに私はシャンデリア麺と名付けている。
食べると、ちょっとした風邪や邪気払いができるふしぎ麺。
彼女が発する氣のせいでしょう。
お会いするとわかると思います、弁天様です。
「えー? そんな人気店になりますかね? テレビ? 出てみたいです」と笑っていた田中さんですが、予言後、一年もしないうちに大ブレイク。 ほら言ったじゃん。
テレビ、雑誌の取材依頼が山積、最近は人気マンガにも登場し、客は県外から車でお越しになるだけでなく、本
場(中国)のお客様もやってくる状態に。
しかもコロナ期のテイクアウトがまた当たり(二日目の汁シミシミ麺がまた美味しい)、
ついに私は「常連客としてテレビ出演してください」と依頼されるはめに。
出演してきましたよ…。日テレのなんとかという番組。人様の援護射撃なら、いくらでもぺらぺら喋れますからね。
しかし、コロナ期の2020年からまったくテレビを視聴せず、自分が映ってもまったく興味はなく、放映は見ていません🤣
テレビ、まじでもういいの。
でね、ご紹介している「ゆみさん」のカレーもそんなふうに、いや、それ以上に大人気になる予感がしているのです!
「薬膳」とわざわざ銘うたなくても、良質のスパイスが絶妙に調和し、食べても食べてもサラサラ、いくらでも胃の腑に落ち、翌日は華麗なる落とし物が体外分離、お肌つるつる・・
そういうカレーと、人生で何度か巡り会う僥倖があります。
練馬のケララバワン、恵比寿のヒマラヤ鍋店クンビラの緑カレー・・
そういうのは相当の手間暇がかかっているのだろうと思っていましたが、
ゆみさんほど情熱と手間暇をかける料理研究人を、久しぶりに見た。
2年前から当サロンに来てくれている彼女、以前はオーガニック系プロダクトの会社に勤めてらして、たまに小土産を携えてくれるのも粋なんだけど、施術中の話が、またいい。
話が得意でないと言いながら、いつも「施術される分はお返しせねば!」みたいなフェアネスを大事にして(お金をいただいてるのに)お気に入りの有機プロダクト、体験したセッションなどを一所懸命つたえ、価値を分かち合おうとしてくれる。
気持ちがいつもGIVEなんでしょうね。
手を抜かず施術していると、こういう顧客が、サロンの価値をおのずと決めてくれる。
だから、集客や売上は目標にしなくていいのだと、実感させてくれたひとりです。
施術後は、猫を抱えて「永遠に眺めていられる…」と呟かれるので、じゃあお昼ごはんにでも誘おうかと思うと、切れ際よくささっとお帰りになってしまう。
なんなの。神客なの。プロ客なの?
慎み深く、シャイな彼女との距離が縮まるのは1cm刻みだった気がしますが、
私が海外に武者修行に出たときは、泣ける応援メールを戴いたり、私も彼女のご家族の手術の際は、本気の遠隔祈祷を試みたり、
そんな彼女、めずらしく昨年夏は、バテたとお疲れの表情ながら、好きなカレーづくりを学びに通ってるとおっしゃる。
趣味にすら手を抜かないのか、どんだけ頑張り屋だ、、と思っていたら、
懇意にされてる近所のカフェ店舗を借り、カレーのテイクアウト店を始めたいと。
未経験の料理稼業に、ご家族は心配されたようでしたが、
このコロナ期に!さすが!!店舗を間借りなんて!しかもその店も人気店!賢者!テイクアウトオンリー!
そんなの、うまく行くに決まってる!
私は激励と称賛ワードしか思い付きませんでした。
だって、どう考えても人気者になる未来しか見えないもの。このコロナ期は、変異したもの勝ちだと思う。
日本のカレー史から研究し、一食一食つくるたび、研究ノートにびっしりレシピや調理法や反省点や新しい実験を書き込み。物理学者みたいな目になって。
ラシャンテイの田中さんもそうだと思うけれど、
絶対音感、ならぬ絶対舌感という才をもつ人々がいます。
外で食べたものを、完全再現する情熱と能力をもつ、選ばれし変態たち。
人の舌に、決して土足で上がらない優しさと上品さに満ち、
「もっとパンチを効かせたほうがいいよ」なんて、好き勝手な素人意見にも傾聴し、
何十回も試作し、秒単位、ミリグラム単位にこだわるほどカレーを愛しすぎて、でもそんなことを絶対に人に言わない奥ゆかしさというスパイスでもって、
オープン1か月前。
私は人生でこんなに美味しいカレーに巡りあったことがない、と思いました。
陰 陽
たくさん作れないから、届く方に届けばいい、宣伝しなくていい。
っておっしゃっているけど、私に関わったらそうはいかないわ🤣
日本中のカレー好きな皆さん、そして健康になりたい皆さんに食べてほしいの!
でしょう!?
いつも頑張っているあなたへのご褒美に、この最高のカレーを食してください。
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