レイク・シュライン「湖の寺院」。
ハリウッドにほど近い場所に、そんな名の公園があるといいます。
ゲストハウスのオーナーISAOさんに連れていって貰いました。ダウンタウンの埃っぽい4車線、5車線を抜けて、30分ほどで着いた公園は・・
楽園だった。
敷地に一歩入ったら、空気がすっと冴える。圧がさーっと変わる。おいおいスピリチュアルかよ。
こんな場所は知らなかった、という恐らくスピ要素ゼロの30歳ISAOさんも「空気が違う」と嘆息している。
1900年代初め、ここには映画スタジオがあったが、取り壊された窪地に湧き水が溜まって、湖になったという。やがて石油会社の社長が土地を買い取り、リゾート開発を計画。
ところが、何をどう企画しても頓挫し、悩んでいた社長のもとへ、「すべての宗教のための施設を作る」という夢が三晩連続で降りてきた。
そこで、電話帳で「すべての宗教」の項目を調べたところ、ヨガナンダ師の団体だけが掲載されていた。
「西洋ヨガの父」と呼ばれるインド出身のパラマハンサ・ヨガナンダは、ヨガ瞑想を西洋に広めた第一人者。ビートルズやジョブズも傾倒したという。
石油会社の社長が連絡をすると、ヨガナンダ師は「あなたが来るのはわかっていた」と言った。
ロスのビジネスマン達も大好きな逸話。
オランダ風車のある瞑想室に一歩はいると、撮影禁止。
一面ターキッシュブルーの床。イコンの飾られた正教会のような簡素な空間は、いちだんと静謐な空気で…
左の肘のなかに、謎の小動物がいたらしく、激しくピクピクけいれんし始めた。押さえると、もぐらたたきのように逃げ回る。聖地度3.5 みたいな。ばけたん要らずの身体になったみたいな。
ブルネット、コーンロウ、いろんなカラーの人々がしずかに座って祈りをささげている。世界中からたくさんの人が来てここで祈ったんだろう。ヒトの力で、こんな場が作れるんですね。
貴重な体験をさせてもらいました。
これだけでもロスに来てよかった…と思ったら、もっと波動の高いメディテーション施設が2箇所ほどあると、後日出会うSさんから伺った。
さらに北上し、オーハイというふしぎな街へ。
セドナやシャスタは性に合わない…という方は、この地はいかがだろう。
シャスタ族が凄惨な方法で大量虐殺されたように、こちらも喪失の土地ではあるが、何だかほわんとした温かみがあるのです。
カフェに入る同行者たちの背中に・・
ハリポタワールドの入口みたいなのが、たくさんあった
ギャラリー街の中ほどに、何十種ものバルサミコ酢やハチミツを、絶妙に調合してくれる店があった。
「全て私が調合しています…」と、しずかに奥から現れた黒いドレスの60代店主。
そっとブレンドして、次々と味見をさせてくれる。何このうまみ…そしてパルファムかと思うような芳香。
そっとブレンドして、次々と味見をさせてくれる。何このうまみ…そしてパルファムかと思うような芳香。
「香酢ーシャンツー!」
店主に感激を伝えようとして、中国人になってしまう。
同行の美容師Nさんの胸元の日焼けを見て、店主は「あら、あら…」とクリームを塗ってくれた。
これも彼女が作ったオーガニックコスメであると言う。その優しい手つき。ローションを私も試し塗りさせてもらったら、一瞬で肌が光
輝く。アメレガはやっぱりすっげえな。魔女がいるだな。
輝く。アメレガはやっぱりすっげえな。魔女がいるだな。
と感心していたら、店主はカロリーナ・グラムという、元CHANELのNo.5の専属モデルであったらしい。イタリア貴族出身である。それは所作もエレガントなわけである。
世界は広い。
これが日の丸だったらと想像したら、ちょっと怖い。
えいっ、魔法の力でCS60を浮かべてやるわ。
でもきみ、本当はメンタル的には星条旗が似合うよね。と言われる。そうかしら。
だけどあえて日本に生まれてきてよかった。
改憲やだ基地やだ消費税やだ年金だめ安倍だめ。文句ばかり言っている間に日本は中進国になってしまった。かつて、この国に成長期があったのを平成生まれは知らないんだって。
なんとかしよう。私は自分がよいと心から思う日本の文化や技術の産物を、個人的な方法で、海外に輸出しようと思います。まだまだ、たくさん、楽しいことはあるのだ。
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