「文章講座」というものを、過去に一度だけ催したことがあります。
このとき、
「文章なんて、本当は、教えるものじゃない…」と、ひそかに思いました。
それまでは、講師業をやってみたくて、文章術の本を読み漁りましたが、
ビジネス系・ブログ・SNS文章術などを読むと、表層的な教えが多い?気がして、ますます「教えるものじゃない…」と思い、
「教えるものじゃない」ものを文章で伝えられるのは、小説や文芸じゃないかという気がして、今に至ります。
なぜそうしたザ・「文章術」にアウトを感じるのか、あまり自分では明文化できなかった…、
というより、ザ・文章術を教える人たちに遠慮して、考えないようにしていたし、
Disっていると、自分が儲からなくなるんじゃないか、みたいな恐怖があった。
でも、この本を読んで「あ、」と思いました。
時空を超えて生きる―潜象界と現象界をつなぐ/ナチュラルスピリット
(以下、引用)
言葉というのは本来、「思い」からやってくるものです。
たとえば原始時代にマンモスを獲ったとき、第一に思い浮かぶのは、「女房と子どもたちが喜ぶぞ」という思いでしょう。獲物を抱えて自分たちが暮らす洞穴に帰りつき、迎えに出た奥さんを目が合うと、言葉がまだない時代ですから、「ああ」といい、奥さんのほうも「ああ」といいます。
その「ああ」の中には、「俺はやったぞ!」「そうなのね!」という思いがあるはずです。
そして、こういう場面で出すバイブレーションは「あ」なんだ、ということがだんだんにわかり、見えない世界の見えない思いが、この世の振動となって伝わるのです。
それが駆使できるのが言霊です。言霊にエネルギーがあるのは、そういう過程を経ているからです。
最初に共振ありきで、言葉が生まれ、分かち合いが成されるとき、そのコミュニケーションには誤解がありません。ところが現代では、言葉が先にあって、「さあ、どういう意味?」となっています。順番が逆なのです。延々とテープレコーダー合戦が繰り広げられて、思いが伝わることがなく、みんな寂しさを抱えています。
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テープレコーダーにたとえてみると、わかりやすいかもしれません。
はじめて言葉を獲得したとき、人は自分の内側から出てきた言葉を声にのせて会話をしていました。今は、相手に会った瞬間、レコーダーのプレイボタンを押して、あらかじめ録音されたものを流しています。プレイボタンをガチャッと押して、「こんにちは」と言っているのです。
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機械のところでしか生きていない、インプットしたもので反応するところでしか生きていない、という自覚です。その自覚があれば、まだいいほうだと思います。
これや。
たとえば、ビジネス文章術では、「一文を短くしよう」なんて、よく説かれる。
確かに、一文を短くし、SVOCをはっきりさせ、適切な位置に、必要な修飾詞を使えば合理的で「わかりやすい」。
目的や、御利益を求めるには、具合がいい。
が、それは上記でいう、テープレコーダー的法則なんではないのか。
「私はこのヒビキを、あなたに伝えたくて、言ってるんだ!」という、
言葉や文章が生まれる根本の思いに、それは、ちゃんと裏打ちされているか?
こんなことを言ってると、ハードルあげすぎやねんと苦情が来そうですが、
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この人。灰谷幸さんは、ちょっと、大きい。
6年ほどの付き合いになる、大阪のへんなライターさんですが、
彼女がはじめた「大人の作文教室」。
「こんな風やねん」と、内容を聞いたとき、「すごくいい!」と、思いました。
一見、ほかの文章術とそう変わらなく思える、この人のセオリーは、
自由度の高い「思い」から始まっており、
「伝えたい欲」が、「伝わる感謝」に変化するように設計されている。
たとえば、図式にしたら(?)こんな共同作業が、ユニークな方法で仕込まれてます。
(C)
/ \
(A) (B)
参加者と参加者が手を組んで、(A)と(B)概念を包摂した、よりよい(C)概念の文章にたどりつけるしくみ。
まあ、シンプルに言ったら、愛が強い文章家さん。w
その愛がときどき暑苦しいほど・・
言霊の根っこにある「思い」から始まっているので、彼女はテープレコーダー的な術を教えても、受講生をさびしくさせません。
うっとうしいほど・・・
しかし、愛情がほとばしりすぎて? この人のFBウォールときたら、下ネタ(フリ)やダジャレが満載。
「三枚におろしたら17歳」だと? 笑わせないでほしいですよね。笑うわ。
しまいには私のような、偏屈なツンデレを溶かして、べたなラブレターまで書かせてしまうのです。勘弁してくれ。
文章なんか、壁をとっぱらって、「思い」が「伝わって」なんぼやん?
バイブスやん? 格好ばっかりつけたら、バイブスある文章は書けないやん? 人と人との思いの統合やん? 合体やん? 愛やん?
そういう感じ。
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この人だったら、うちで主催させてほしいと思った、人生二度目の文章教室。
絶対に、文章が変わりますから、化かされに来てください。
5月5日。連休だけど。
↑私の記事も長くてうっとうしいけど、この人の自己紹介文も相当ですね。—–
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