「女が一生に食べるくちべにの量って、どんだけかねえ」。
大学生時代のことでした。
カツカレーを食べ終わった同級生が、手鏡を見て言いました。そういえば、紅ショウガみたいに塗っていた唇が、まる剥げになってしまっています。
それは、当時「彼氏とディープキスしても落ちない」ことを売りにしていた商品で、彼氏がいない子も物憂げにレジに差し出すのが、当時の気分なのでした。
でも、実際は彼氏どころか、カレーのひと皿で全部流れ落ちちゃうんだね。
というか、食べちゃうんだね、
そう思って、よく見たら、カレースプーンと容器に紅ショウガがべったりついています。
それが、ティッシュでぬぐってもぬぐっても、染みついて落ちないのね。これって体内ではどういう現象になるんだと思って、ざわざわしたのを覚えています。内臓沈着・・・?
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高校生か、大学生か、早い子は小学生でも始めるんだろうけど、女子の「平均お化粧デビュー」を18歳とすると、86歳(女性の平均寿命)=死ぬ寸前まで化粧を続けるとして「生涯くちべに期間」は68年間。
サネルだデオールだグェランだと、食を削ってまで服や化粧にかけた10代20代は、年間で5本も10本も買ったものですが、40オバー(私)になると、もう年間に1/2本のくちべにも消費できない…。
という人生を平たくならして、最低で年1本は消費するとしますと、少なく計算しても、平均的生涯で50本以上のくちべにを「食べる」ことになりますよね。
タール色素がどう添加物がどうと小難しいことを言わなくても、けっこうなタール祭りですよね。女の人生は。
そんなもの体内で代謝され、体外へ排出されるのだから、累計してどうするんだと「科学的」なことを言う方がいますが、あの、プラスチックに染み込んだ紅ショウガを見ていないから、そんなこと言うんだわ・・
できれば、「食べてもOK」な成分でできていてほしいと思います、「彼氏」じゃなくても、ネコとか赤んぼとかいっぱいキスするものがあるもんね。おばさんには。
かくして、安全と言われるブランドをネット通販で購入しますと、今度は、
「しまったリアル塗り色は、こんな色調だったか・・・」「こんな塗り具合だったか・・・」「保湿がアウト」ということが、たまさかありますね。
でも、条件を満たす商品を街に探しにいく気力もなく。
もういいや、おばさんが何を唇にこだわってるんだ、もう色つきの安全グロスでいいじゃん 皮さえ剥けなければなんでも、と、ここ数年は「くちべに」自体を買うことをあきらめていたのでした。しかし、
あきらめなくてよかった。
すぐそばにあった。
そう、あのオリジナルコスメづくりの救世主・山本由紀さんという人が来てくださいますよ。
よっ山本屋。
ミネラルファンデーション、チーク、ローションなど、いろんな手作りコスメを教えてくれる先生ですけど、くちべにも、安心な成分×好みの色を調合して作れるそうです。
しかも、リップクリームの役目を果たす保湿力がちゃんとあるそうです。
なんで、今まで、思いつかなかったんだろう。エキスパートの指導のもと自分で作れば、上記の悩みも万事解決です。
これだったら、愛するハニーたちとチュウしても大丈夫。
災害時には携帯食品がわりにもなるかも(それは言い過ぎ)。
なにより、自分で自分の紅を調合するって、セクシー ですよね。
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今回のオーガニック口紅&グロス手作り講座は12/7(日)、小さな談話室Sにて1300~開催予定です。
彼女の講座はいつも人気で、告知後すぐ埋まるのですが(今回も満席)、あと1名様でしたら、まだ入れるそうです。
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