微熟女です。
昨日は亡き舅の三回忌でした。
「死んだら空か土に、頼むよ~」といっていた遺言に従い、
「樹木葬」となっております。
こうして見るとちょっとシュール?
この遺影写真は、私の実父が撮ったもの。元CMプロデューサーの金髪の舅を初めて見たとき、いなかの父は腰を抜かしていました。
◆
「俺が日本で初めてユーミンをCMに起用した」と100回くらい自慢していた舅は、ファンキーな人でした。亡くなる数日前まで煙草もお酒もガンガン。権威が嫌いで、役所や銀行やタクシーで、しょっちゅうケンカをしておられました。
そんな自由人な舅にぴったりな「樹木葬」。ここ10年よく聞くようになりましたが、実際におこなっている例は珍しい…?
私たちが選んだのは、神奈川県のこちらです。
とあるお寺さんとNPO法人が提携し、墓地のぐるりの森を永久的に使わせてくれます。その一角の土地を買い取る形。
お値段はおひとり様用(30×30cmの土穴)40万円~。
お彼岸の献花などは、共同スペースに、いろんなご家族が一斉にそなえますので、写真のようにゴージャス
究極の「シェア」ではないでしょうか。エコで経済的で、これからの日本にそぐう埋葬スタイルかと思います。
◆
3年目にして、舅のお骨はどうなっているのかといいますと…
もともと粉状の遺灰は、埋めて3ヶ月くらいで、ほぼ土中に吸収されるのだ、そうです。もう生まれ変わっているのかな。
春には桜咲き、夏は葉ずえをわたる風すずしく、紅葉の目にも艶やかな鎌倉街道に囲まれ…「素敵だね」と言い合っていた一族ですが、いざ埋葬のときは、さすがに皆絶句。
だって土に掘った穴に、直接じょうごを当て、遺灰をざらざらざらーと、流し込むのですから。
(゚Д゚) あ…
(゚Д゚) そう…するのか…
やっぱり年配の方は、チョット複雑な表情でした。
共同石版に、ちゃんと名前は刻まれますが、埋まる穴自体は、お隣さまとの区切りがあるわけでもなく、自然にお隣と「袖すりあう」形になります。
「どうも、皆さまはじめまして。ふつつかものですが、よろしくお願いします」
「おー。こいつ、うちの弟です。骨がおれの骨に重なって、ちょっと見分けづらいかもしれませんが」
「あっという間にリンもカルシウムも溶けて、すぐに草になるんで、気にしない気にしない」
「しばし、仲良くしましょうね」
みたいなことになっているんじゃないかと。
彼岸の混浴風呂みたいな^^
これから樹木葬の需要はのびると思います。
●生涯おひとりさまで清々しく生きる人
●お子さんが女の子だけで、墓の管理人が不在になる人
●お子さんに先立たれた人・お子さんの世話になれない人
●石の墓に入りたくない人/お墓にお金をかけたくない人
●無宗教・自由葬を望む人
●樹木葬を核としたファジーな生前交流をのぞむ人
お姑さんが、「お徳用10人墓穴」を購入してくださったので、将来は私もこちらに入居予定。ふるさと富山にお墓がありますが、私と妹は子孫に継承していけないでしょう。
そうした家庭の事情以外にも、「生き方」を希望できる時代なら、「死に方」を希望してよい時代ですね^^
私は暗いカロートの中に入るより、すみやかに土に還りたい…
どうせただの土の穴ですから、災害でドベドベに流されたりしても、ケ・セラセラ。石碑もブランドも痕跡もいらないよ
これから保守的になっていきそうな40代ですが、舅の遺影をみると、もうちょっとファンキーに、アナーキーに生きちゃおうかな、と思います^^
【さらに楽しまれたい方は、押してくれたら1杯】
おごるかも
—–
コメントを残す