犬なみになった断食道場@岡山

微熟女です。こちら記事のつづきです。

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断食道場2日目。6時にたたき起こされ、洗面にむかいます。そして気づきました。胃腸がからっぽだと、歯って汚れないんだ。

目ヤニと鼻ミソもナッシング。起床時の目ヤニって色気がなくて、いただけないなあと常々思っていましたが、あれは専門家が言うとおり「食べ過ぎによる毒モレ」だったのですね。

身をもって知った私、明日から色っぽい起床ができそうです。


空腹はピークに達しました。ふらふら。

今も、10億人くらいが世界で飢えているらしいですが、こんな情けない思いをしているのですね。自分はいいけど、愛する人や小さい子がこんな状態になるのは耐えられない。

先進国のひとびとが、週に一度「肉をたべない日」を作るだけで、食糧問題はカロリーベースでは解決できるといいます。

せめて、世界で一番かしこく、世界で一番精神性の高い日本人から、そういうことをしてみませんか。

そんな真摯な気分にさせられる2日目、行事は般若心経の読経から始まります。あまりにも空間が静謐すぎるせいか、空腹が神経にキちゃったせいか、自分の声が脳幹でこだまします。

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船越先生。かわいい。でも眠い。


それにしても…自分はぼちぼち美健フリークだと思っていましたが、共に2泊3日を過ごしたメンバーの博学、健康ライフぶりにはびっくり。

メンバーは、男性3人女7人、平均年齢50歳強。20代も美容目的で来るかなと思っていたけれど、皆無。「断食」って若者にはガチすぎるのでしょうか。

地元岡山はもちろん奈良、愛知など全国から。東京人が最も多いそうです。

断食というアドベンチャーに挑む好奇心旺盛なお姉さまお兄さま大集合なわけで、メンタル的にも、それはそれは濃い。

朝日を浴びて太極拳する人、亀気功?をする人、「見えるか? 太陽さんのおめぐみで、木々の周りに青い輪っかが見えるやろうー」と指さす人、座禅したまま本を読み続ける人。

「霊能者」を「エステティシャン」と同じような感覚で考える私にとって、そういうスピ光景は全然不思議ではありませんが、世俗離れした空間であることはまちがいありません。


お散歩時間に外に出たら、「あ、感覚が変わった」とわかりました。空気の匂い、落ち葉の匂い、食べられる葉っぱの匂い、土の匂いの違いが、わかる。

皆さんも同様にクンクンクン、「遠くで栗がなっとるなー」とか、全員、犬みたいになっとられました。

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↑パワースポット好きの女子もきっとご満悦。龍の「入口」。

2日目の夜となると、もはや空腹は感じなくなってきますが、あきらかにエネルギーが低下し、言動がエコモードに。

座禅と断食はとても相性がよいこともわかりました。ものを食べないとすーーっと心がアッチの世界に入ります。

これまで物語などを書くとき、神さんがなかなか降りてくれないと悩んできましたが、なんや、めっちゃ簡単なことでした。

ものを食べすぎなきゃいいのだ!

人は食べ物で生きるにあらず、消化されたもので生きるのだ
            ——-アレクサンドル・デュマ

偉大なる作家は、そういう原理を知っていたのですね^^ 

せっかくちょっと高尚な気持ちになったのに、いよいよ断食あけ、みんなの下半身はビッグバンにおそわれ、続きは一気に下世話になるのでした^^

【さらに楽しまれたい方は、押してくれたら1杯】
おごるかも

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