ホラーなボランティア談

雨だ。雨雨雨、被災地もきっと雨。

この雨があがれば夏休み、学生さんたちなど、

気負わずにボランティアに行かれるといいな、と思います。

しかし、それなりの“気”は保たねば。という思いもしました。

現地はこのように、上のものが下に、下のものが上になったような光景ばかりです。

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なんて悲惨な……と、家屋にドンドン近づき、吸いこまれてしまいます。

いろんな感情に襲われてIQが大幅に下がっていく気がします。

ある民家の窓から覗きこもうとした瞬間、バリバリバリッッと、何百枚もの障子がいっせいに破れたような音がして、目の前10センチ先に、大きな板が、くずれ落ちてきました。

それは1㎡(畳半分)くらいの外壁でした。落ちた地面を見ると、数十センチの破片が突き出ています。
…はがれ落ちた外壁の大部分は、ザックリ土中に突き刺さったようです。

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もしも窓から首を突っ込んでいたら、私は。

誰かに言ったら絶対に怒られると思って、誰にも言いませんでした。

現地には、まだまだこうした民家が残り、すぐそばでたくさんの方が作業されていますが…。

中にはこうした事故もありえる。作業に行かれる方は、くれぐれもお気をつけていただきたいと思いました。それはおまえだろうという話ですが。すみません。

そんな目に遭いながらも徘徊をやめられないのでしたが、

泣いてるように見えたヘッドライト
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置いて行かれた くまさん
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このツアーに至るまでも、ちょっと不可思議ないきさつが。

ビッグママ後藤さんが先日テレビ出演されたとき、隣り合わせた「天才書道家少年のおかあさん」が、まさにこの岩手県・大槌町で被災されたと話されていました。
(出演時は、他県の避難先からお越しでした)
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「うちの近所では、国道45号線をはさんで、奇跡的にわが家を含む4軒だけが残ったんです…」

後藤さんと一緒にそんなエピソードを、私も聞いていました。

ですから後日、弊社ポンチ君が「ボランティアツアーを手配したよ。岩手県・大槌町という所になった」と言ったとき、不思議な思いがしました。

そして当日、バスが現地入りして数十分後、いきなりガイドさんがおっしゃいました。

「右手をごらんください。国道45号線を挟んで明暗がわかれたケースです…」

エッッと窓にしがみつくと、その45号線とやらを挟んで、一方はすべて壊滅、一方は4軒だけ残っている家が…。

天才書道家のおかあさんから聞いた光景、そのまんまが在りました。

おかあさんの家のことだ。間違いないと思いました。

* * *

当日、荒野で、黙々と作業するボランティアスタッフや被災された大人たち……のなかを、小4くらいの子たちが3人トコトコ歩いてきました。白地のジャージ、青のジャージ、グレーのスウェット。

みょうに無表情で、1列に並んで瓦礫の中をもくもくと。

「こどもだ。何しに来たんだろうね。親はいないの…?」

仲間と話しているうちに、いつのまにかフッと消えていました。

ざしきわらしで有名な「遠野市」はすぐお隣です。まさかね。

* * *

できるだけたくさんの方が、気負わずに現地に行かれてみては。現地の方々からもそう伝えてほしいと言われましたが、繊細すぎる方には、やはりおすすめできません。

瓦礫をふみわけて歩いていると、時折、「あ、この下に、なにか、ある…」というのがわかることがあります。

同じことを言っている方がいました。そういうことがわかるのは女性に多いです。精神が丈夫でないと、よくないなあと思いました。

そんな思いをしながら、やっぱり徘徊をやめられないのでしたが、、

聖書の言葉がむなしかった。このは撤去求むサインです。
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「まるで、生命維持装置を外シテクダサイと言っているみたい」 仲間がポツンと言いました
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体じゅうボロボロ。でも生きてるぞ
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希望もみつけました。
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