スタッフの青木ポンチです。
ぼくは約1年前、ある本の企画を立ち上げました。脳機能学者・苫米地英人さんに、今の日本のニュース報道をぶった切っていただこうという本です。
分かりやすいニュース解説で人気の池上彰さんがベストセラーを連発されていましたが、「そもそも流れているニュース自体が間違っていませんか?」と、問いかけたい狙いがありました。
企画は順調に進んだのですが、肝心のタイトルがしっくりきません。
「わかりやすいニュースにはウソがある」
「ニュースを信じてはいけない」
「そのニュース、ホントですか?」
…いま一歩で空回りしていたところ、他のスタッフがふと思いつきました。
「文藝春秋さんの『日本の論点』をもじった『日本の盲点』はどう?」
一瞬で決まりました。
気鋭の知識人が寄稿している(はずの)『日本の論点』へのアンチテーゼとなっています。
つまり、大切なことはお上に情報操作され、“知識人”たちはそこにおもねるばかりで、ぼくたち一般市民は盲目状態にされているのではないか?
【盲点(スコトーマ)】とは「常識にとらわれることで見えなくなっている大事なこと」を意味し、「報道されない、ニュースの裏側を暴く」という方向性をあらわしています。
本書の取材の終盤には、震災という想定外の出来事がありましたが、急きょ、震災についての新たな章を追加しました。
「震災復興国債」をコンビニで誰でも気軽に買えるようにするなど、震災はニッポン列島大改造の機会であるのに、ぼくたちはあまりに無知なのではないか?
その他、本書で語られる「盲点」の一部を公開します。
◆「少子化は悪いことではない! 政府が年金や税収のために危機感を煽っているだけである」
◆「反日デモは中国の国内問題。日本は無視すればいいだけである」
◆「どうしても核武装したいなら、原子力潜水艦をレンタルすればいい」
◆「原発は止めても半永久的に冷却する必要がある。廃炉は莫大なコストがかかり得策でない」
◆「東西の電気周波数を60Hzで統一すれば、電力不足は解消される」
◆「地上デジタル放送は有事に弱く、アナログ放送のほうが優れている」
大手メディアでは絶対に掲載されない、常識やぶりの提言ばかりです。読んでいてハラハラしますが、大きな権力に目くらましをされないために、ぼくらが知るべきことばかりだと思います。
編集という立場を抜きにして、今もっとも皆さんに読んでいただきたい本です。
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おごるかも
編集・ライター・書店員
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